Episode さんびゃくよんじぅきぅ 『25年ぶりの共演!vol.2 (2014111)

神戸でマルコとのコンサートが終わった3ヵ月後、今度はニューヨークで彼が主宰している「TAIKOZA」のコンサートに
ゲスト出演するため、家族
3人で渡米しました。
「鬼太鼓座
(おんでこざ)」の頃、アメリカに1年近く滞在していたことがありましたが、N.Yは行ったことがなかったので、
楽しみと同時に
NYC公演を成功させたい気持ちも膨らんでいました。
関空からの直行便で
JFケネディ空港に到着、入国審査では指紋の押捺、顔写真を撮られ、そして入国。
テロ対策なのか、以前とは違った厳重なセキュリティチェックでした。

空港からタクシーでダウンタウンに向かい、マルコと合流。
そのまま4人で地下鉄に乗りタイムズスクエアを案内してくれて、中華街では日本食を調達しました。
「鬼太鼓座」でともに活動していた時は、互いに干渉することもなく、淡々と日々与えられたプログラムをこなしていただけだったので、
目の前の“やさしいマルコ”に、若干の戸惑いと照れを感じ…でもうれしかったです。

お勧めの中華料理店でごちそうになり、買い物も終え観光気分で歩いていたら、脇道に
1台のバンが後ろの扉を開けたまま停まっていたので何気なしに見ると、
手錠をはめられた
56人の少年たちが向かい合わせで乗っていました。
そのそばに女性警官
2人がリラックスした感じで立っていて・・・するとマルコが「この建物、刑務所だから。」と説明してくれました。
両サイドには見上げるほどの高いビルがあり、その間を少し緊張しながら通りました。
N.Yではこれは普通の光景なのかと、かなりドキドキしつつその場を後に。
帰り際、最寄りの地下鉄の駅に案内してくれましたが、深夜なのに加えてさっきのこともあり、
自分たちだけで地下鉄に乗ることに急に不安を感じ、マルコに「大丈夫か?」と聞くと、「ガイドブックとか読みすぎ。」と言って笑われました。
その後乗り込んだ地下鉄は、もちろん何も起こらず、それからの
N.Y滞在中は地下鉄の1weekパスで、市内のどこへでも行けるようになりました。  続く



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